ここまでの競技人生総集

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 7年間と長かった競技活動に一度終止符をうちます。今までの活動をまとめ今後に活かすために総まとめとこれからの方針について記録します。

 

目次

 


 

 

【戦績】


↓これまでの戦績をまとめた自分のブログ↓

guerciottibmranka.hatenablog.com

 

【遍歴】


ー 2015年 ーーー

[目標:自転車レースに出る]

 高校1年の秋、自転車競技を始める。きっかけは当時同じサッカー部でサイクリングも共にしていた友人からの誘い。

 いきなりはじめた自転車競技競技。1年目は何もかも手探りだった。サッカー部と両立しながらネットや本を参考にトレーニングを続けるが、サッカー部の雰囲気を苦手としていたこともありその年の12月に部活を退部し自転車競技一本に絞る。

ー 2016年 ーーー

[目標:草レースで結果を残す。高体連登録]

 サッカー部を退部したのち自転車部を作るつもりで行動したが、前例がない等の理由で認可が降りずまずは地元のショップチームであったチームBMレーシングに加入。

 本年は競技者登録は行わず草レースの結果で高体連登録を認めてもらうことを目標とし、無事JCRCなどの大会にて結果を残すことができた。

ー 2017年 ーーー

[目標:インターハイ出場]

 JCRCなどの草レースで結果を残したことや、BMレーシング所属で元々船橋芝山高校にて教師をしていた方などの後押しにより高体連登録に成功。またロードの県予選がなかったためトラック競技も本格的に開始する。

 結果、県総体関東大会と駒を進めインターハイロードレースに出場。しかし、結果は50位完走と味気ないものに終わる。

ー 2018年 ーーー

[目標:年内のE1昇格]

 インターハイの結果に未練が残り大学の学連で競技活動を続けることを決める。しかし、進学した大学に自転車部がなかった事が理由でJBCFに登録。JBCF戦を主戦場とし、まずはE1に昇格することを目標とする。無事に渡良瀬TT、秋の群馬RRで連勝し目標達成。また、この年の秋大学に通うモチベーションが喪失してしまい退学。アスニートとなる。

ー 2019年 ーーー

[目標:全日本選手権出場資格。E1で入賞]

 E1昇格後1年目。全日本選手権への出場を目標とする。初戦でJエリートツアーリーダージャージ獲得や東日本ロードクラシックE1での3位入賞、またここで全日本選手権への出場資格を得て人生2回目の全国大会を経験。結果は32位完走。

 その後弱虫ペダルサイクリングチームより移籍の話を受けるが、プロとしての道を進む意思が固まっておらずその話を断る。翌年の競技活動の中でその判断の是非を見出すことにした。

ー 2020年 ーーー

[目標:全日本選手権に出場。プロとして進むか否か決断する。]

 この年の全日本選手権ロードレースと競技活動の内容を総評し進路を決めるつもりでいた。しかしコロナ禍が発生し大会も中止。目標を失い一度競技から離れ戦績を客観的に見つめ直せたことでトラック競技を中心とした中距離に転向。最後までやりきって終わりたかったため競技活動のリミットも1年引き伸ばす。

ー 2021年 ーーー

[目標:全日本実業団トラックで入賞し全日本選手権出場資格を得る]

 競技活動最後の年。全日本実業団トラックでの入着とそこでの全日本選手権出場資格を目標に活動するもl4-5間の椎間板ヘルニアを発症し出場を断念。競技活動を終える。

 

【競技だけの人生】


 高校生1年生になったばかりの自分。将来の目標もなくただ漠然と毎日を生きるつまらないガキだった。しかし競技を始めて目標をみつけ熱中した。熱中とは恐ろしく時に人生を左右する。進路を自転車を理由に決めた時点でただの趣味ではなくなっていったのだと思う。自転車が好きという理由で人生のレールの分岐器の舵取りもそれに委ね無我夢中で生きてきた。

 だが、2019年の夏に弱虫ペダルサイクリングチームから移籍の話を頂いた時に初めて「将来の自分像」を意識した。ただ目の前の目標を闇雲に追い続けてきただけで、プロを目指してきたわけでもなく果たしてこの活動目的は一体何なのだろう。周りの同世代は「将来の自分像」を描きそれに向かって努力しているのに果たして自分はこれで良いのか。めちゃくちゃに葛藤した。

 翌年の全日本選手権ロードレースの結果やそこまでの競技活動の姿勢を評価しどういう進路をとるのか決断しようと思った。しかしその矢先に発生したコロナ禍。競技活動から一度身を引いたことで、さらに自分の立場を客観的に捉えることができてしまいますます自分が保てなくなってしまう。20年21年とそんな優柔不断な姿勢が続きチームメイトには心配される始末。

20年の終わりにはそんな状態で競技を続けていくのは難しく活動から身を引こうと決断するが、17年インターハイの時のように微妙にやりきれない気持ちを抱えたままだと終わろうにも終わらないので21年度しっかりと競技活動を行った上で終止符を打つこととした。

 

【競技活動を経て知り得たこと】


[マクロで一般社会でも通じる視点]

◯目標の前に目的を設定する事の重要性。

 活動を行う目的が確立してないといくら目標を立てても目先のことを消化するだけの活動になってしまい活動方針が簡単にブレてしまう。目的と目標は違うということを理解できるかどうかで活動に対する姿勢に変化が現れ最終的な伸び率が変わってくると考える。

◯積極的なコミニュケーションと人脈構築。

 自転車競技界のような狭いコミニュティでは横の繋がりが重要となる。横の繋がりを強く持ち意見交換等のコミニュケーションを積極的に行うことで、活動に豊かさが生まれ能力向上に直結する。

PDCA、OODAサイクルの使い分け。

 トレーニングやレースを消化していく際、

PDCAサイクル(計画→実行→評価→改善)

OODAサイクル(観察→判断→決定→実行)

主にこの2つのサイクルを常に回していくことで、効率的なトレーニングが行えた。その内容は主にレース毎のレースレポートに記し習慣化することで常にそのサイクルを意識することができた。PDCAを軸にその中で無数にサイクルの早いOODAを回すというスタイルをとった。この経験は勉強や仕事においても能力向上の効率化させるという面において応用が効くかと思う。

◯情報化社会への対応。

情報化社会が進み個人の発言力が強くなりつつある現代。社会的組織に属する上で特に体外的な面を意識して活動したことで社会活動を行う上で問われてくるモラルやマナーを身につけることができた。

◯組織管理運用について。

21年度実業団チームのキャプテンを務めさせていただいた。管理化を推し進め活動にメリハリをつけたことで弊チーム実業団始まって以来の好成績を残すことに成功した。このことから組織管理や活動方針の明確化は、明らかに能力向上において有効であることが認められた。

また、組織内ではお互いに発言意見しやすい雰囲気作りやその機会を作ることが重要であると感じた。何かトラブル等あった際に影で陰口叩くのが蔓延すると組織は閉鎖的になり腐り始める。良いことも良くないことも思ったことは話し合いフィードバックを重ねていくことで強い信頼と結束や高い意識が生まれよりレベルの高い組織へと昇華する。

 

[ミクロで競技に専門的な視点]

◯身体のケアや、怪我をしないための身体作りの重要性。

 アスリートにとって怪我とは人生を左右するレベルのイベント。できれば避けて通りたいイベントである。にも関わらず意外と軽視している人は多い。自分もその1人であった。練習前後ストレッチやマッサージ等のボディケアはもちろん、RX福田さんからは「怪我をないため身体作り」も重要であると説かれた。曰く、

ケアは怪我の痛みを緩和するのみで根本的な解決にならない。

痛みが出ない動き/筋力を獲得するほうが良い。

(当人のツイートより抜粋。要約)
つまり正しく身体を知ろうということだと思う。以下の項目につづく。

◯アスリートにとって身体の構造を知る事の重要性。

 前項でも述べたように身体を知ることはとても大事なことである。どの筋肉がどういった際にどう作用するのか。なぜそう作用するのか。

専門性が問われる内容なので個人だけでどうこうするのではなく頼れる理学療法士や整体師等と相談、意見交換しながら身体の仕組みを勉強する必要がある。

結果、怪我の防止に役立つだけでなく効率的な身体の使い方をしれてパフォーマンスアップにつながる。

 

【これからの自転車競技活動の目標と目的】

 ここ2〜3年だが自分は裏方に回ってチームの活動をサポートしているのが最も感性にあっているなと感じていた。自分もレースを嗜みつつその時所属しているチームのサポート活動を主軸にしていく方針を元に目標を立てて活動していきたい。

 元々競技活動の最大"目標"として「自転車競技界で畏敬の念を抱かれるサイクリストになる」といったものを掲げていた。しかし、これはあくまで目標(しかも曖昧…)であり目的ではない。これから自転車競技活動を続けていく目的は2つある。1つは豊かな人生を送るため。もう1つは健康維持のため。

 

・豊かな人生

 常套句な引用ではあるが、米ハーバード大学で行われているハーバード成人発達研究では人間の幸福は「良い人間関係(信頼関係)」が最も因果性があるとされている。自分は自転車競技活動の中でそれを作る事ができ、曲がりなりにも割と豊かな人生を送れているのが証拠。

・健康維持

 自転車などの有酸素運動を続けていれば糖尿病などの生活習慣病リスクは低下する。生涯健康でいたいため。ただそれだけ。

 

 上記の目的からこれからも自転車は生涯スポーツとして続けていきたい。

 

【総括】


 一般人なら高校→大学or就職という道を進むところをイレギュラーにアスニートという道をとった選択がこの先の人生において±どちらに振れるのかは老いて棺桶に収まるまでわかるよしもなく、これからの努力次第だと思う。

 自転車競技の目標はまだ沢山あるので復帰の意思はあるがまずは人生を安定させたい。それまではサポート活動に徹したりと自分のできる範囲で自転車競技に関わっていきたいと思う。

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