これは、今大会の名場面集の一つ。チームスプリントご機嫌な表彰台である。
2021年度前半期最終戦であり、かつ個人的に前半期で最も重要視しているレースである。
3ヶ月前になかなかに厄介な怪我をしてしまうも1ヶ月でなんとか短距離能力だけでも調整を間に合わせ挑むことができた。
【結果】
・井狩聖貴
スクラッチ5位、1kmTT1:10.252(13位)
・江口多聞
スプリント予選11.698(14位)
・齊藤宏樹
スプリント予選11.127(6位)
スプリント最終順位8位
ケイリン決勝2位 🥈
・団体競技
チームスプリント1:21.313 3位🥉
【機材】シンボリルドルフ号
ホイール:F ボーラワン
R アラヤディスク
タイヤ: F ミシュランプロ4チューブラー 8br
R ボントレガーのおトレーニングタイヤ 8bar
クランク:スギノ75
ハンドル:エボルバー350mm、デダのアルミDHバーセット
サドル:SLRブースト
【天候】
天候:晴れ
気温:35°C
風:強め
【内容】
①スクラッチ(53-14)5着
周回数は25周の10km。ギア比は前回のスクラッチと同じく53-14、ハンドルは今回は実験的にエボルバーを使用した。人数が多かったので絞りたかったのと勝負の感覚を掴む為前半は多めに動き、中盤は集団で様子を見つつ後半に再度少人数勝負となるような動きを作ることを目標とした。
注目選手は
ベテランの西谷選手(AISAN)
昨年の全日本実業団トラックスクラッチで3着入賞の荒井選手(キナン)
パドックでの気配もなかなか良く、およそこの2名は必ず着に絡む動きをしてくるだろうと思った。
競争開始3周回目まずは自分が先頭に出たタイミングで踏み出す。すぐにチェックが入るがこの動きがきっかけで集団がバラけインターバルのかかる展開ができ始める。
8周回目少し抜け出たタイミングで再度踏み込み単走での逃げ状態となり、岩井商会の選手とキナンの選手が追走をかけてくる。これで先頭10名ほどとなりこのままの集団で行きたかったが牽制が入りまた大きな集団となる。
ここの時点で予想よりも体力を消耗してしまい、ついていくだけでも心拍数がキツく感じるようになる。
集団で小さくなり体力を回復させることにし終盤の勝負に備える方向に切り替えるが、この隙に勝ち逃げとなる動きができてしまい取り逃してしまう。
その勝ち逃げの中からさらに抜け出たキナンの荒井選手が優勝。自分は最終周回追い込むも着には絡めず。反省点の多く残るレースとなった。
よかった点。
・前半は作戦通りに動くことができた。
・去年の全日本実業団トラックの時とは違い作戦立てて、チャレンジではなくしっかりと"レース"として走ることができた。
反省点
・ギアをかけすぎた。軽ギアで走る練習を繰り返していたため53-14が踏めずレース中つねにパワーバンドを外していた。51-14で良かったと思う。
・作戦を遂行することに焦り、自分の体力を無視したレース展開をしてしまった。
・エボルバーのハンドルは中距離種目にはやはり向かなかったので次からは普通のロードハンドルを使う。
敗因は自分の体力限界値の読みのミスと基礎体力戻しがまだ間に合っていなかったこと。とにかく今続けているロード練を地道に続けて有酸素能力をもどし、また夜練等でVO2MAX域の運動も積んでいく。
②1kmTT(51-14)1分10秒252
目標タイムは1分8秒台。国体予選(50-14)からギア比を少し上げ51-14で挑む。
結果これは失敗に終わる。向かい風の強いホームストレートでギアが踏み切れなくなり後半大失速してしまった。
しかし、最初の加速ではしっかり踏み切れた感触があり51-14というギア比は全く踏めないギア比ではないことはわかった。
東日本トラックでは挽回する。目標は同じく8秒台。トレーニングは今までの練習(平面ダッシュと3h〜のロード練並行)に加え筋トレを加え筋力アップ、無酸素域の能力向上を図りさらに高い最高速度までさらに短い時間で加速できるように尽力する。
③チームスプリント(51-14)1分21秒313
BMレーシングZUNOWとして初めての団体種目。ここに意識を集中してトレーニングを積んできた。岩井商会は格が違いすぎるのでともかく他チームには絶対に負けられない。
細かいラップタイム↓
1走目たもん 序盤やや抑える作戦だったがなぜが200mの入りがバカ速い。そのまま400m 29.28sのタイムで突き抜ける。仕方ないので自分のペースで加速を続ける。(それでも29.62s)
ナッパの話だと交代前に減速したと言っていたのでおそらく2センターあたりで最高速度を記録していたのかと思う。最初の200mが本当に速くてつききれず正直終わったと思ったが交代前の減速でなんとか助かった。
そのまま2走交代のタイミングで前が詰まり速度が落ちたので慈愛の心で1コーナーでナッパに声をかけてあげた。結果2コーナーから馬鹿加速が始まりこれまたしんどくなってホイール1.5個分ほどの車間をつけてしまう。ここで千切れては面目ない腹切って詫びるしかないと思いなんとかそれ以上車間を開けずに追走しきり3走目へ。
交代タイミングで5秒腰あげてもがきなおすも向かい風でパワー負けし速度を落とす。しかし気合いでなんとか最後まで垂れずにゴール。終わってみればまさかのチームベスト更新である。(動画計測)垂れたと思っていたのはゴール前の爆風で速度が落ちたからでタイムを見る限り最後まで踏めていたのだと思う。
トラック競技においてはやはり腰を上げてもがくよりはシッティングのまま踏ん張り脚の回転で速度を上げていく方が効率が良いという話を聞いた。
次の東日本トラックでは腰あげて踏み直すということはせずシッティングのままもがけるようSFRや大臀筋〜ハムストにかけての筋トレを重点的に行い筋力アップを図る。
【総括】
・大会前にメンバーのコンディションや予定が合わずなかなか合わせ練もできない中現状のベストを尽くせたかと思う。実業団のクラブチームの中では結構上手くやっている方である(自負)また我々選手が結果を出せるのも妥協ないサポート体制の恩恵である。今回は弊チームメカニックの小西さんに尽力いただき誠に感謝している。来年度以降は自分がサポートに徹する番。選手が結果を残せるようサポートについても研鑽を深めていきたい。
・初めての岸和田で準備等過不足なくとはいかなかったため岸和田遠征で重要な点を以下にあげていく。
①テント、サイクルラックは必要なし(早くに行けば検車場に陣とれる)
②ローラーも場合によっては必要なし、ローラー室があるし検車場にも超高級3本ローラーアラゴローラーが腐るほど置いてあり、備え付けのローラーが足りなくなることはなかった。使用許可が降りている大会ではローラーを持っていく必要なし。
③検車場から場内までは結構歩くため余裕を持った行動が必要。
④走路は軽い。風は強い。走路は張り替えたばかりらしく走り心地は申し分ないが、立地条件的に海が近く風が強い。結果的にタイムは出にくいバンクとなっているようだ。
次のBMレーシングとしてのトラック戦は8月末に美鈴湖で行われるJBCFのトラックレース2戦目JBCF東日本トラック。
今のところ1kmとスクラッチorポイントレース、チームスプリントを予定している。
今大会での経験を糧にさらに良い成績を残せるようチーム一同戮力協心してトレーニングに励む。
どかんかいワレ轢きころすぞタコ